「トーラー研究会」のご案内


 トーラー(Torah)というのはヘブライ語で「教え、指図」の意味です。狭義にはモーゼの十戒および旧約聖書の冒頭のモーゼ五書(創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記)をさします。

 ユダヤ思想は十戒、モーゼの教え、モーゼ以前のユダヤの伝承を光としながら、モーゼ以後のユダヤ民族の歴史を考え反省批判する作業として形成されてきました。そしてユダヤ教について思索をめぐらしたラビ(賢哲)たちの思想もトーラーとよばれるようになりました。「学究」を意味することばに、タルムードという語があります。これとの熟語、「タルムード・トーラー」といえば、ユダヤ教の学問全般をさします。

 今日では、トーラーということばがもっと広い意味で「学、学問、学説」というニュアンスで使われることもあります。[例、トーラット・ハムサル(倫理学)、トーラット・ハメディナ(政治学)]

 わたくしたちのトーラー研究会では、聖書やラビニカル文献を素材にして、ラビたちがどのようにモーゼ五書や旧約聖書を読んできたかを、ユダヤ教の注解を参照しつつ、ユダヤ思想の現代的意味を毎回さぐっています。

 ヘブライ語やユダヤ学の専門知識がなくても、現代の問題と意味を真剣に考える方々を会の対象としてます。現在この会には、会社員、学校教師、エンジニア、調理師、生涯学習者、学生、ソムリエ、商店主、コンピュータ技師など、さまざまの職業の方々が参加しています。出席者の大半が無宗教か仏教徒など、ごく普通の人々です。

 毎回、事前にテキストを読んできて、各自が疑問に思ったことや気付いたことなど、それぞれが意見を述べあいます。その上で、出席者みんなの問題意識とすりあわせながら、「古典としての聖書」の問題意識をさぐっていくのです。とくべつに難しい準備や知識は必要ありません。各自の現代に対する問題意識こそ、テキストをより深く洞察する手段となるのではないでしょうか。

 トーラー研究会への参加は、事前に電話かFAXでご一報くだされば結構です。入会規則などの細かい制約もいっさいありません。気軽にご参加ください。

  

トーラー研究会 代表  ヘブライ文学博士   手 島 佑 郎

TEL:0466-27-5443  


トーラー研究会案内  講師:ヘブライ文学博士 手島佑郎 / 会費:3000円

会場:東京・赤坂1丁目溜池の交差点角の「細川ビル」4階402会議室です。( 東京都港区赤坂1-1-16 )   

(地下鉄・銀座線「山王溜池」駅下車、8番出口、 交差点信号を虎ノ門方向に向かって渡り、徒歩1分。虎ノ門方向に向かって外堀通り左側。道路の向いは田崎真珠です)

 

#221  2月4日(金)6:30pm 「肉食と人類の文化」(レビ記17章)細川ビル・402号室

 #222   2月26日(土)〜27日(日) 第12回葉山懇親合宿    

講義 「純潔の意義」(レビ記18章) ディスカッション「どのような場合に異文化の影響を受けやすいか」

#223  4月1日(金)6:30pm 「社会生活と規範」(レビ記19章)  細川ビル・402号室

霞ヶ関キリシタン会#25 3月11日(金)6:30pm 『マルコ福音書』(10章)

    

 2002年3月4日トーラー研究会葉山合宿の参加メンバー  
    
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