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コ ラ ム 生 活 情 報:


湘南でおいしい店(1)

*「館(やかた)」.....ざるに盛った手作り豆腐と豆乳、

ここの亭主で料理長の笹原純司さんは平成4年に全国の日本料理人の中から選ばれて内閣総理大臣賞を受賞された調理人です。

笹原さんの手作り豆腐は超一品です。京都でもこんな美味しい豆腐には滅多にお目にかかれません。

といっても、豆腐づくしの料理ではありません。美味しい懐石料理のコースの中で、目玉の「すくい豆腐」が出るだけ。ああ、その美味しいこと.........

あらかじめ前日に電話で予約すれば、「ざる豆腐」のお持ち帰りも注文できます。

かれの隠れたもう一つの実績は、箱根の「ガラスの森美術館」の庭園を造園したことです。これは、殆どだれも知っていません。笹原さんの修業の足跡をたどると、日本料理→懐石料理→茶道→造園と発展していったのです。

昼のメニューは1500円から。夜はコースで3500円から。

祝祭日も営業。但し、毎週日曜日はお休み。

◎場所:JR藤沢駅南口徒歩1分、小田急百貨店左(ファミリー通り)、アシビシティビル(1Fはとんかつ和幸)の5F、エ0466-25-2415

 


〜疲労回復力と抵抗力を育てる漢方薬「五加蔘(ごかしん)」〜

 時間と健康、これは、身体障害者として生まれた人々をのぞけば、人間だれしも平等に所有している誕生以来の資本である。生まれた時に両親が富んでいたか貧しかったか、両親に才能があったか無かったかは、直接個人の未来を決定する要因ではない。要は、健康を倍増させながら生活するか、また等しく24時間しかない毎日をどれだけ有意義かつ有効に活用するか、この2点に人生の充実のすべてが懸かっている。

 才能が開くか、才能が開いて実を結ぶか、実を結んで富をつかめるか、あるいは実を結んで名声を勝ち得るか、あるいはまた富も名声も得ないが幸福な一生を送るか。それはいずれも、第一に、健康と時間の活用如何に懸かっているのである。

 才能があっても健康でなければ短命に終わる。才能があっても時間を活用しなければ才能は伸びない。だが健康でなければ時間を活用することさえできない。究極的には健康こそ人生最大の資本なのである。

 健康の有難さは、健康な時にはわからない。病気になってみてはじめて健康の価値はわかる。わたしの妻は健康に自信をもっていたが、いつの頃からか身体が不調となり、1995年に肋骨に拳ほどの大きさの骨腫ができ、右胸の肋骨4本を切除する羽目になった。

 手術後、担当の医師は、妻の病気が1年以内に再発しないかどうか保証できないとわたしたちに告げた。そればかりか、今後の治療方法としては、さしあたり抗癌剤や放射線治療が考えられるが、それで治るかどうか分からないと、正直にに所見をのべられた。

 そこで、彼女は、髪の毛がぬける抗癌剤や放射線治療といった通常の治療を断わり、ともかく栄養のバランスがとれた健康な食事をすること、ゆったりとした気持ちで精神を明るくたもつこと。これを病気治癒の方法にしてきた。

 彼女の健康回復に役立った最も大きな要素は、第1に感謝の心である。とりわけ彼女が入院した時は、阪神大震災の直後であった。彼女は「震災で罹災した方々は家も財産も失って路頭に迷っているのに、自分はこうして安楽に病院で治療を受けている。なんと自分は幸せなことだろう。申し訳ないことだ」と感謝していた。その感謝が彼女の生活をすべて前向きにみちびいた。

 第2に、緑黄色野菜。できるだけ増血作用がたかい野菜や食品をふんだんに摂取し、身体全体への栄養や酸素の運びを良くし、すみやかに体力が回復するようにつとめた。

 第3に、ビタミンC、クロレラ、ロイヤルゼリーなどの健康食品にも配慮した。これらを万遍なく少しずつ服用するようにした。

 とりわけお世話になったのは、手術後1年近くして、ある人から送られてきた「五加蔘」という漢方薬である。五加蔘とは、和名「エゾ・ウコギ」で、北海道や満州に自生するウコギ科の植物のエキスである。成分が朝鮮人参に似ており、薬理効果もそれに近い。

 しかし、朝鮮人参は興奮作用があるから心悸亢進させ、心臓をどきどきさせる。その興奮で、元気が出たような錯覚をおぼえさせる。これに対して、わたし自身の服用経験でも、五加蔘は興奮作用が少ない。これを服用したからといって、すぐに即効があるような錯覚にはならない。ゆっくり体内のホルモン分泌を刺激し、静かに体調を整える。血行の循環も自然で、無理なく体温を適度にたもつ。ひじょうに気持ちがゆったりするのである。

 たぶんそういう自然な薬効が、抵抗力・疲労回復力といった「生体自然の治癒力」を増強してくれたのであろう。医学的にはこれが効くという処方箋がなかったが、妻はみるみる回復していった。彼女はいまも毎日1包これを愛用している。

 この五加蔘に、羅漢果や黒糖などを加えて固形状に仕上げたものが、日本エバーヘルス提供の「五加蔘」である。白湯などに溶かして飲む。

 わたしも原稿執筆でストレスが溜まってくると、お茶代わりにこれを愛飲し、気持ちをゆったりさせている。

 いま、わたしたち夫婦は、おたがい伴侶が健康でいてくれることをほんとうに有難く思っている。                       (てしま ゆうろう)

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 問合せ先:日本エバ−ヘルスM(〒542大阪市中央区島之内1−11−12、電話06−245−7091、ファックス06−244−1288)まで。

 


〜水道の水が安全でなければ…、珊瑚カルシウムで〜

 水道の普及は有難いことだが、地域によっては水道水の中に殺菌用カルキの残留物や、発がん物質トリハロメタンが多量に含有されているケースがある。大阪、名古屋、仙台、東京、福岡、京都などはトリハロメタンの含有度が高い。

 カルキやトリハロメタンの除去には珊瑚から精製したカルシウム剤がいいと知人から教えられ、活性コーラルをろ過剤に使うシャワー用浄水器「ブルーラグーン」をこの数ヵ月使用してきた。水がひじょうに柔らかく、シャワーが優しい感触である。水がきつい地域の方々へお奨めである

 水道水のカルキが濃い地域を旅行する時は、珊瑚カルシウムを紙パックに分包した「カルパック5」をコップのなかで撹拌する。これも生活の知恵としてお奨めしておきたい。ウィスキーの水割がまろやかになる。但し、日本酒やビールには合わない。(てしま ゆうろう)

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「ブルーラグーン」(\27,800)、「カルパック5」(1g/200袋入、\4,800)

 問い合わせ先:M久峰商事、564吹田市江坂町2-1-47 Tel: 06-339-5000 Fax: 06-339-5001


●[ これはいける、オストリッチのジャーキー! ]

 日本でのダチョウ養殖のパイオニアといえば、沖縄のオストリッチ牧場。

 このたび、そこからオストリッチ・スモークハムとジャーキーが発売された。

 ダチョウ肉は淡泊なビーフ味だと、以前にも本紙は紹介した。スモークハムも非常に淡泊である。レモンをかけて食べるのもいいが、生クリームにちょっとマスタードを混ぜたものをこれに添えるのもお洒落である。

 とりわけオツなのが、ダチョウ・ジャーキーである。酒のつまみにも、パーティーの話題にも最適である。

 問い合わせは:オストリッチ産業/大阪府寝屋川市占野1-3-1 

  0720-26-0519。  1パック60g650円から。


 〜 最高のダイエット、オストリッチ・ステーキ 〜      

 さいきんヘルシー食品のひとつとして人気上昇中のひとつがオストリッチ・ステーキ、だちょうの肉である。赤身で、味はさっぱりした牛ヒレの感じである。無臭で肉がやわらかく、鳥肉の感じはしない。それでいて低脂肪、低カロリー、低コレストロール、高蛋白質であるから、美容食にうってつけである。

 とは言っても、だちょうは国際自然動物保護条約で絶滅の危機に瀕している稀少動物のひとつである。輸出禁止である。例外は、条約成立以前からイスラエルと南アフリカが養殖しているだちょうである。

 日本で最初にだちょう養殖に成功したのは比村直光氏である。かれはイスラエル経由で南アフリカのだちょう養殖業者とコンタクトをとり、9年前に南アフリカから合法的にヒナを105羽輸入した。そして沖縄県国頭の今帰仁(なきじん)村で養殖を始めた。だが、最初は飼育法を知らないためヒナを全滅させ、事業は暗礁に乗り上げた。それでも比村さんは「だちょう養殖のロマン」を信じて、さまざまの苦労と試行錯誤の末、ようやく1995年に独力で飼育法を確立したのである。

 最近は宮古島、北海道、島根県など日本各地でだちょう養殖が始まっているが、それはいずれも比村さんから雛を譲り受け、育て方も教えてもらって広まったものなのである。比村さんは自分で苦労して見つけただちょうの養殖法を秘密にしないで、だれにでも快く教えてあげている。

 比村氏は、3年前に沖縄にだちょう肉専門のステーキハウス「ふっとらん」を沖縄の浦添市の国道58号線ぞいにオープン。1996年には大阪の高槻市にも第2号店を出店。これがテレビや新聞何でたびたび取り上げられ、だちょう肉はしだいに人々の認知をうけ始めている。

人気メニューは、フランス料理風にアレンジした「オストリッチ・テリーヌ」、ステーキ、たたき、超特大オストリッチ・オムレツなど様々だ。超人気のステーキ(700円)は焼肉風にお客が自分で焼いてたべる。コースだと沖縄店で1200円からご予算に応じていろいろある。高槻店のヘルシーコース(2000円)も一度たべると忘れられなくなる。

 沖縄では、沖縄ビューホテルをはじめ、いくつものホテルやレストランが、比村氏経営のPオストリッチ産業から肉を仕入れてオストリッチ・ステーキを提供しはじめている。だちょう肉はくせがなく、いろいろな料理に使えるというので、シェフたちの間でも評判である。

先駆者の苦労はいまようやく事業としての形に実りつつある。

 

「ふっとらん」1号店(沖縄県浦添市牧港1339、エ098-979-8068)

「ふっとらん」2号店(大阪府高槻市三箇町牧1-25-35エ0726-77-4459)

だちょう牧場(沖縄県国頭郡今帰仁村平敷309、エ0980-56-5608 0980-56-5648)


 薄くなった髪の活性化「インディオ石鹸」           

 先般、京都の石田祥慈氏(イシタテクニカ社長)から一個の石鹸を頂戴した。「インディオ石鹸」といって、南米特産のカカフェナンチ(Cacahu Ananch) 」の実のエキスを配合した石鹸であった。石田氏の説明によれば、南米のインディオたちはカカフェナンチの実をつりつぶしたものを石鹸代わりにして頭を洗うという。そのカカフェナンチには毛髪を黒々と活性化させる植物オイルが含まれているから、インディオたちの毛髪は、いつまでも黒々としているのだということであった。

 1997年1月、わたしは行きつけの床屋で調髪したさいに、「明日からインディオ石鹸というのを使ってみるので、今日は私の頭の状態をじっくり観察しておいてほしい。本当に毛髪が元気になるかどうか判定してほしい」といって、観察と判断をたのんだ。

 その日以来、シャンプーやリンスをやめて、この石鹸だけにした。これで洗ってみると、昭和20年代の洗濯石鹸のような原始的な油の匂いがした。これにはいささかびっくりした。だが、洗髪後のしっとりとした感触は格別で、とても心地よかった。使用して真っ先に気付いたのは、抜毛がひじょうに減ったことであった。

 2月に床屋に行ったが、とくに担当者は何もいわなかった。

 3月には「まだあの石鹸を使っているのですか」と、ひとこと尋ねかけられた。

 4月になると、調髪を仕上げながら、わたしの毛髪の一部をつまんで「少し髪の毛が太くなってきましたね」と、感想をもらした。

 そして5月になって「これは立派になってきましたね。全体に髪の毛が太くしっかりしてきています。わたしも少し薄くなってきていますので、どこでその石鹸が手に入るか教えてほしい」と、理髪店の主人がインディオ石鹸を注文してきたのである。

 石田氏からインディオ石鹸を頂戴した当初、じつは、わたしはその効果に内心疑問をもっていた。インディオたちの頭髪が黒いのは、彼等の平均寿命がわれわれよりずっと若く、たいてい40代半ばには一生を終えてしまうから、黒い髪のままなのだと、わたしは反論を考えていた。しかし、いまや現実にわたしの頭髪は床屋からほめられ、しっかりしてきた。それに白髪が減ってきた。毛髪の量も増えてきている。最近では、整髪料も使っていないが、わたしの髪はごく自然におさまっている。

 理髪店の主人もあれ以来、インディオ石鹸の愛用者になっている。

 以上わたし自身の体験をもとに「インディオ石鹸」の使用を皆様にもお薦めしたいと思う。

 この石鹸の成分は、カカフェナンチから抽出した植物エキス、植物油、それに濃度0.2〜0.3% のきわめて微量の苛性ソーダと香料だけである。だからアレルギーやアトピーで困っている人も使用できるそうだ。              

 使用方法はかんたん。

 頭をよくぬらして、軽くインディオ石鹸で頭部を洗い、いったん石鹸を流す。つぎに、髪の毛をつつむようにして軽くインディオ石鹸で頭部に泡立てる。ひじょうにきめ細かい泡が出る。その泡を毛根にすりこむようにして頭の皮膚をマッサージする。そのあと、十分に湯水で頭部をすすぐ。他のシャンプーやリンスなどを併用しないこと。インディオ石鹸で洗うと、しっとり優しく髪が仕上がる。日常の整髪剤はできるだけ控えるほうがよい。毛根が頭皮に残っていればかならず髪が復活するとのことです。インディオ石鹸で毎日洗髪しても、ふつう1個で1人1ヵ月半〜2ヵ月位使える。          (てしま ゆうろう)

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価格は、10個2万円、20個3万6000円、送料別。 

 問合せ先:Pイシタテクニカ、〒603 京都市北区小山西上総町23-3、TEL. 075-495-1151、もしくは FAX. 075-495-0366。 


ワキガに悩む人へのアドバイス

 今年は例年にくらべると、蒸し暑さが格別である。夏になると水着姿の女性をモデルにしたテレビ広告が多い。この数年、日本のテレビ広告でけっこう目につくのが、制汗剤の広告である。制汗剤といえば、いい響きに聞こえる。じっさいはワキガ抑制剤の広告である。

 日本人は欧米人にくらべると体臭が少なく、ワキガ人口も少ない。どの程度少ないのか筆者には正確な比率は不明である。だが、ワキガの人は耳アカが柔らかく、ワキガでない人の耳アカは乾いている。化粧品店で売っている通常の耳カキはたいてい白い羽毛を軸の端に張りつけている。あれは乾いた耳アカ掃除用である。柔らかい耳アカはあの羽毛では掃除できない。この事実に着目すると、たしかに日本人にはワキガは少なく、平均すれば50人に1人いるかいないかであろう。だから、日本では制汗剤はひさしく出荷量が少ない日陰の商品であった。

 ところが、ここにきて数年来の超清潔志向、除菌だ消臭だという新社会現象の中で、ワキガでない普通の人までも過敏に汗を気にするようになった。といっても市場は160億円程度で、それほど伸びていない。そこで各化粧品メーカーは、女子高校生から若いOLを対象に何とか市場拡大を図ろうとして、いろいろテレビで制汗剤の宣伝をするようになった。

 だが、制汗剤が日本で伸びない理由は広告宣伝不足が理由ではないようだ。

 第1に、いまだに制汗剤使用で肌荒れをひきおこす製品が少なくない。

 第2に、一度汗をかいてしまうと、制汗剤の香料と汗とがまじって、さらに独特の異臭になる。

 第3に、制汗剤はすぐ消耗し、容器もほかの化粧品にくらべてスペースを食う。これらの指摘は正しい。なぜ正しいかといえば、筆者自身が数少ないワキガ派の1人だからである。 

 私は焼ミョウバンのすりこみに始まって、バン、デオール、アラミス、8×4など様々の制汗剤を使用してきた。欧米人にはワキガの人が多いせいか、欧米のメーカーが欧米で発売しているデオードラント(制汗消臭剤)は、けっこう良質な製品が少なくない。海外留学中はもっぱら外国製品を使用してきた。

 日本でライオンが発売している「バン」は米国のメーカーからのライセンスを取得しての日本生産である。そのせいか、どうも米国で発売している米国製品とは微妙に成分も効力も異なる。あれよりは、まだ花王ニベアの「8×4」のほうが穏やかで刺激が少ない。

 最近ようやくたどりついた絶好の制汗剤は「キンカン」の塗布である。虫さされ、肩こりに塗るあのアンモニア臭のきついキンカンである。毎朝、シャワーを浴びた後で、すぐキンカンを脇の下に塗る。それだけでも他の制汗剤よりはずっと効力がいい。デリケートな皮膚の部分であるが、私の場合は、キンカンを塗布して皮膚がかぶれたりしたことはない。その後、脇の下全体に消毒用アルコールをスプレーする。汗をかきやすい全体を殺菌するわけである。こうしておくとほぼ1日大丈夫である。それでも、汗をかいたなあと思うと、すぐまたYシャツの中にアルコールスプレーを入れて、脇の下をスプレーする。これで万全である。アルコールは消毒用のを買ってきて、適当なスプレー容器につめかえて使っている。 要は、脇の下や、毛穴のなかに雑菌を繁殖させないことである。おかげで、この数年はワキガフリーになったし、衣服の汗臭さからも解放されている。

 日本で制汗剤が伸びないもう一つの理由は、メーカーの制汗剤開発研究担当者がそれほどワキガで悩んだ経験がないからではなかろうか。     (てしま生) ■


金賞に輝いた酒は多いが、ああ「越乃梅里」の淡麗さよ 

 筆者は、仕事柄、国内各地を訪れる機会が多い。そこで出会った銘酒の数々は、それぞれ格別の香りと舌さわりを持ち、格別の喉濾しで、どれも忘れられない。酒は旅情をなぐさめ、明日への希望と活力をよみがえらす。

 先日、新潟から頂いた日本酒に「越乃梅里」がある。眼光炯々たる古武士のごとき風格の「超低温熟成:越乃梅里:純米大吟醸生原酒」。戦場を指揮号令する武将の威厳を感じさせる深い風味が、ぐいっと喉を濾していく。アルコール度16〜17%。もう1本は「氷温貯蔵純米吟醸:越乃梅里」。こちらは宵闇せまる松林のなかを吹き抜ける日本海の浜風の感じである。静かに口中を滑り落ち、五臓六腑にしみわたっていく。アルコール度15〜16%。

 これらを造醸している小黒酒造は、全国日本酒品評会で金賞を受賞しただけでなく、最優秀賞に輝いたこともある酒蔵である。日本酒つくりの手間を手抜きしない伝統の頑固さが味にひそんでいる。

お問い合わせは:小黒酒造株式会社、新潟県豊栄市嘉山1-6-1 電話:025-387-2025、FAX:025-387-3702   


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